2018/06/03

安倍政権批判をした笑点の大喜利から考える、庶民が大御所芸人に期待している反逆の精神




acworksさんによるイラストACからのイラスト 



笑点のメンバーが、大喜利で安倍政権を批判したことで、ちょっとした物議を醸しました。

「耳をふさぐ」というお題で、次々に安倍晋三や麻生太郎を批判したことについて、安倍応援団やネットウヨクらが例の如く騒ぎ立てているようです。

しかし、この程度で騒動になる方が問題です。

正直、安倍政権は誰が見ても最悪でした。

嘘を突き通し、部下に責任を擦り付け、白々しく居座る安倍と麻生、それを傍観する自民公明。

誰も国民目線に立っておらず、共感力ゼロの政治家が国を統治していました。

それらを風刺しただけで騒ぐ信者は、単なるファナティックな集団です。

そもそも、権力と対置した庶民の側に立たない笑いや風刺など、何の価値もありません。

1589年、京都聚楽第屯所の白壁に、時の権力者・豊臣秀吉を風刺する落書きが発見されました。

聚楽第落首事件と呼ばれるこの一件は、書かれた歌はすぐに消され、正確な文言は後世に伝わっていませんが、「武功夜話」によると、権勢をほしいままにしていた秀吉とその政治への痛烈な批判だったようです。

武功夜話の真贋はさておき、実行者とされた尾藤道休は自害させられ、関係者はことごとく残忍に処罰されているように、秀吉の感情を逆撫でする出来事であったことは間違いありません。

そして事件発生から数日後には、奈良・興福寺の僧が記した「多聞院日記」に取り上げられているように、内容は瞬く間に世間に広がっており、庶民にとって痛快な出来事だったに違いありません。

このように、大きなものに対峙してこそ、笑いも風刺も大きくなります。

明日をも見えない中で、這いつくばって生きている庶民からしたら、税金を私物化してお友達に優遇を図る安倍晋三に、何ら批判もせず媚びている芸人の松本人志などは、論外でしょう。

レジオンドヌール勲章や旭日小綬章を受賞したビートたけし氏もそうですが、素直に受けとるのはいいとしても、その記章(バッジ)を犬に咥(くわ)えさせるとか、メルカリやヤフオクで売るとか、ドブに落とすとか、シュレッダーにかけるとか、痛快な笑いで社会を元気付けて欲しいものです。

これは決して不敬でもなんでもないでしょう。

過去に歌手の桑田佳祐氏が、受け取った紫綬褒賞をオークションにかける真似をし、さらには天皇陛下を茶化すような態度を取り、謝罪文を出すまでに追い込まれる事件がありました。

この件は、本人も失礼に当たることだったと反省したと思いますが、たけし氏のような大御所が、受け取って感謝をした上で、こっそりオークションにかけたりすることは、大きなギャグとして喝采を浴びるはずです。

大御所芸人が、中途半端ではなく本気で大きなギャグに向き合い、筋を通した上で貫けば、そこには大きな笑いが生まれるはずです。

過去にたけし氏は、北京五輪の聖火ランナーであった欽ちゃんに対し、愛と涙でインチキくせえことばっかりと痛烈に批判し、俺だったら水の中に落っことすと豪語しており、是非その通りに実行してほしいものです。

ノーベル賞を目指すのもいいですが、大きな笑いに昇華させて頂きたいものです。

ご本人も語っているように、本来お笑いとは反逆的であり、体制に媚びた芸人など何の魅力もなく、一般市民からしたら馬鹿馬鹿しさすら感じるはずです。

笑点のメンバーには、是非これからも、強烈な風刺や笑いで世間をあっと言わせてほしいものです。

たけし氏も独立したのだから、是非ともテレビや雑誌で言えないことをじゃんじゃん言い放って世の中を元気付けてほしいものです。

国民もそれを期待しているでしょう。


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