2017/04/21

禁煙の方法 気合いと根性の効用を考えてみる



煙を出しているタバコ


Ralf KunzeによるPixabayからの画像 



私がタバコをやめようと思ったきっかけは子供でした。

妻の妊娠が判明し、取り敢えずは台所の換気扇付近で吸っていたものの、次第にベランダへと追いやられ、俗に言う蛍族になってからも吸い続けていましたが、やがて赤ちゃんが産まれ、ヤニ臭い手で子供を抱くことに抵抗を感じ始め、禁煙を考えるようになりました。

当時、普段吸っているタバコが美味しいか美味しくないかを問われたら、どちらでもなく普通の味だと感じており、喫煙は惰性で行っていた感はありましたが、食後の一服だけは何物にも代えがたい至福の時であり、これを奪われることは、人生においてとてつもない損失だと思っていました。

そのため簡単にタバコはやめられず、赤ちゃんを抱く前やお風呂に入れる前は必ず手を洗うようにし、喫煙はベランダで継続していました。

しかしそのうち、元来小心者の私は、マンションの上階に住む人の、ニコチンの煙による洗濯物が気になるようになり、禁煙を本格的に考えるようになりました。

そこで、まずは禁煙を目指す者のバイブルと言われるアレン・カー氏の、「禁煙セラピー」を購入して読んでみましたが、
私には全く効き目はありませんでした。

本の内容は一切覚えておらず、書評をしようにもできませんが、数日の禁煙すらできなかったことは記憶しています。


そのため、ベランダでの喫煙は継続していましたが、上階の住人に対する憂慮は消え去らないため、次第に家の外に出て吸うようになりました。


このように、禁煙するきっかけはあったものの、幾つかのハードルを乗り越えてしまい、依然として喫煙する自由を享受していました。

そんな私が煙草をやめられた理由は何かと申しますと、ある日
、とある人物が煙草を絶ったとの話を風の噂で聞いたからで、「あいつがやるなら俺もやる。」「あいつができるなら俺にもできる。」と奮起し、その日のうちに、今から二度と煙草は吸わないと決意し、それ以後一切吸っていません。

そんなの参考にはならない、と思うかもしれません。


しかしそうではありません。

知人が禁煙したという大きな要因が私にはあったにせよ、今この瞬間から、あなたは二度とタバコを吸わないと強烈に決意するだけです。

言ってみれば、これは気合と根性です。

ちなみに私は、合理性を欠いた気合と根性が大嫌いです。

飯を食わないで頑張っている人間が褒められる、といった従来の日本的ともいえる美徳は正直大嫌いです。

そして、ニコチンガムやニコチンパッチといった禁煙補助薬は科学的な治療法であり、理にかなった方法といえます。

しかし、禁煙にしろ何にしろ、最後にモノを言うのは、断固たる決意の後に続く、気合と根性だと私は思っています。

今日から絶対に吸わないと決意する。
それだけで禁煙ができるはずです。

喫煙所の会話は本音が聞けてさ、とか、タバコを吸わなくなったらどこで休憩を取るの、とか、異性と会話するときに間が持たないよ、とか、やめない理由はいくらでも出てきます。


愛好者が広がっている加熱式タバコも、健康への被害は紙巻きタバコとあまり変わらないようで、ニコチンパッチなどの禁煙補助薬もありますが、もしやめたいのであれば、ぜひ断固たる決意の方をお勧めします。

今は喫煙場所がかなり減っており、喫煙者はずいぶん肩身の狭い思いをしているはずですが、食後の服一は間違いなく至福の時間だと思います。

そして、タバコに絡んだ幾つもの想い出もあるはずです。

愛煙家である自分への愛着もあるかもしれません。

ただし、もしやめたいと思っているのであれば、是非とも断固たる決意をおすすめします。





mohamed HassanによるPixabayからの画像



あなたの毎回の食事が、美味しく感じられるようになることを祈っています。


0 件のコメント:

コメントを投稿