2017/10/08

おすすめのドキュメンタリー映画「ザ・ムーン」 人類の未来を占う挑戦 



目次



1 人類に残された最後のフロンティア宇宙


人類に残された最後のフロンティアは、宇宙です。

約700万年前に、ボノボとチンパンジーの共通祖先と分岐して独自の進化を遂げてきたヒトは、やがて地球上の隅々まで進出し、ついには宇宙空間にまで飛び出して行きました。

第二次世界大戦後の米ソ冷戦によって宇宙開発に巨費が投じられ、


  • 1957年に、世界初の人工衛星「スプートニク」がソ連によって打ち上げられ、
  • 1961年に、ソ連のガガーリンが地球を1周して人類初の宇宙飛行士となり、
  • 1966年に、ソ連の月探査機ルナ9号が月面軟着陸に成功し、
  • 1969年に、アポロ11号がアメリカから打ち上げられ、搭乗員のニール・アームストロング船長が、人類初の月面への一歩を記録しました。


しかし、その後の宇宙開発は停滞し、月面を歩いた人間は12人を数えるのみで、現在は火星に移住どころか月面基地すらも建設されていません。



2 アポロ計画ではバンアレン帯を通過できたのか


一説では人類は月に行っておらず、アポロ計画はスタジオで撮影されたとも言われています。

なぜなら、



  • 地球を取り巻くバンアレン帯と呼ばれる高放射線帯を、ヒトは通過することができない。

  • 仮に通過できたとしても、バンアレン帯の保護がなくなると、直に太陽フレアや宇宙線などの高放射線を浴びるため、人間は生存することができない。

  • アポロ計画と同じ設定で、スタジオの機材やスタッフが映る映像が実際に存在している。

  • スタンリー・キューブリック監督が死の直前に、アポロ計画を撮影したと告白する映像が公開された。

  • アポロが地球に持ち帰った月の石は、地球にある石と同じ成分であった。

  • 人類で2番目に月面歩行をしたはずのバズ・オルドリンが2014年11月にツイッターで、アポロ11号について、none of it was real(そのどれもが本当ではなかった)と告白し、後にCIAの要請でそのツイートが削除された。


などが理由として挙げられ、月面着陸は嘘であったとする説があります。





引用    米国著作権法107条 Fair Use
 https://twitter.com/TheRealBuzz




アポロ計画以後、月周回軌道による有人飛行すら一度も行われていないことから捏造の可能性が高いですが、その一方で、NASAはすでに火星に基地を作っているとの話もあります。


3 なかなか進まない月面基地の建設


どちらが本当かはさておき、月面基地の建設は、現代では技術的に可能と言われ、各国から様々発表されているものの、金銭的な理由などから思うように進んでいません。

しかし、人類は必ずや共同で月面基地を作り、将来その先の宇宙空間に飛び出していかなくてはなりません。


4 太陽の消滅という人類の避けられない運命


なぜなら、太陽はいつか燃え尽き、輝きを失うからです。

このことは、人類の避けられない運命です。

太陽の寿命は50億年後とも言われ、ほぼすべての地球の生命は、太陽エネルギーに依存する光合成生態系に属するため、危機に瀕することは間違いないですが、その前に起こり得る地球の運命は、徐々に膨張する太陽に飲み込まれるか、そうでなくとも灼熱地獄に見舞われ、生命体の存続できない惑星になります。

太陽の死は遠い先のことで、いま地球上に生きている人にとって与(あずか)り知らない未来の話であり、それまでに人類が生き延びている保証もありませんが、確実にやってくる出来事です。


地球や太陽の位置を動かす話は現実的ではないようで、いつかの段階で、太陽系の外に進出する術を獲得しなくては、人類は絶滅してしまいます。

もしかして、永遠の時の流れの中において、ヒトのような進化した種が過去にも存在し、惑星を脱出して宇宙の片隅で暮らしているかもしれず、また恒星の誕生と消滅によって、生命も生滅を繰り返してきたのかもしれません。

5 未知の宇宙へ向かうために必要なフリーエネルギー


もっとも、宇宙自体が生滅を繰り返してきたのかもしれませんが、いずれにせよ未来の地球人は、宇宙空間での交配を繰り返し、大量の放射線量や無重力に対する耐性を身に付け、フリーエネルギーを生み出す手段を獲得し、未知の宇宙空間へ飛び出さなくてはなりません。

人類は地球から脱出できないと語る物理学者もいますが、原子力電池を搭載した惑星探査機・ボイジャーは、40年も宇宙空間を航行し、現在太陽圏の外に飛び出してその先へと進んでいるほどです。

この動力は、いずれ尽きるようですが、ボイジャーが動力とする原子力電池とは、放射線エネルギーを電気エネルギーに変える仕組みであり、この宇宙に遍在する放射線を、無限の動力に変換させるシステムを期待するのは荒唐無稽な話ではなく、また、理論上最大の速度が得られる、光の粒子である光子を動力源とした光子ロケットも、将来的には実現可能かもしれません。

いつか人類は、このようなフリーエネルギーを生み出す手段を獲得し、長い旅路になるとはいえ、もう地球には戻ってこれなくなるかもしれないとはいえ、系外惑星への移住を真剣に検討すべき日が来るのかもしれません。

フリーエネルギーに関しては、映画「スライヴ」によると、すでに人類の手で開発されているとの説や、真相は不明ですが地球へ飛来した宇宙人に教わっているとの説が紹介されています。






6 今まで抹殺されてきた画期的なエネルギー獲得手段


地球の磁場を利用し、電気振動と共鳴させることで空間からエネルギーを取り出すことに成功したクロアチアのニコラ・テスラが晩年不遇をかこち、また、水を電気分解し、発生するガスを用いて走る車を発明したアメリカのスタンリー・メイヤーが不自然な死を遂げたように、今まで高度な技術が抹殺されてきたとしても、太陽の消滅という危機に際してケチケチ争っている暇はなく、人類は英知を結集しなければならないでしょう。

それとも、宇宙船に乗り込む人間を巡って、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように、醜い争いが起きるのでしょうか。


7 人類の将来を占う一歩を記録した本作


未来は分かりませんが、人類の将来を占う一歩を記録した、本ドキュメンタリー映画の「ザ・ムーン」は、観る価値があると言えます。

そしてこの記録は、人類の挑戦の歴史でもあり、夢に生き、夢に死んだ人間の記録でもあります。


今後の宇宙開発も、障害を乗り越えながら少しずつ前進していくことでしょう。

そして、現在航行中のボイジャーのように太陽系を超えて進出する過程において、さらにその先にある、太陽系の属する天の川銀河を超えようとする過程において、過酷な試練が待ち受けているでしょう。

その人類の試金石ともいえるアポロ計画を記録した本作は、観て損のない映画だと断言できます。


8 土星の環でスケートができる日は訪れるのか?


月面を歩いたのがたとえ嘘だとしても、私は騙されていいと思っています。

いずれはたどり着かなくてはいけないのですから。

そして、いつかは私も月のその先の土星に行き、氷で形成されている環でスケートがしてみたい、なんて思う今日この頃でした。

ということで、「ザ・ムーン」は、おすすめのドキュメンタリー映画の一本です。


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