その理由はそれぞれかもしれません。
例えば、
リズムに乗るため
歌詞に共感を覚えるため
踊るため
歌い手に好意を抱いているため
異文化への興味のため
流行に乗るため
自分も歌うため
リズムに乗るため
歌詞に共感を覚えるため
踊るため
歌い手に好意を抱いているため
異文化への興味のため
流行に乗るため
自分も歌うため
などでしょうか。
そして、もし言葉に力があるのならば、歌詞への共感は音楽を聴く大きな理由として挙げられます。
格言のように、ワンフレーズで強い訴求力を持つものもありますが、歌における詞は、それよりも多くの内容が詰め込まれています。
今回紹介するHIPHOPにおけるRAPは、その成り立ちからして、言葉を武器とした自己表現手段としての側面がありました。
ヒップホップと聞くと、ドラッグが取り上げられることもありますが、アメリカという国は、ジョブズがLSDは最高の経験だったとか、ビル・ゲイツも若い頃LSDを使っていたなどの逸話が普通に受け入れられ、また現在多くの州で、タバコよりも健康に良いと嗜まれている大麻の合法化が進んでいるぐらいであり、むしろヒップホップで注目すべき点は、ドラッグの売人といった仕事しか選べなかった境遇の若者に、マイク一本だけで、表の世界へ這い上がれる可能性を与えたことです。
ヒップホップと聞くと、ドラッグが取り上げられることもありますが、アメリカという国は、ジョブズがLSDは最高の経験だったとか、ビル・ゲイツも若い頃LSDを使っていたなどの逸話が普通に受け入れられ、また現在多くの州で、タバコよりも健康に良いと嗜まれている大麻の合法化が進んでいるぐらいであり、むしろヒップホップで注目すべき点は、ドラッグの売人といった仕事しか選べなかった境遇の若者に、マイク一本だけで、表の世界へ這い上がれる可能性を与えたことです。
何の元手も必要としないRAPは、社会の底辺に漂っていた若者たちに這い上がる機会を与えたように、HIPHOPとは、自分の経験や思いを鋭い言葉に変え、社会へと訴えかけていくという側面があり、海を越えて根を張った日本でも、そのリリック(歌詞)に重きが置かれました。
そんな日本語ラップの中から、諦めず何かの目標に向かって突き進んでいる者たちに、是非聞いて欲しい曲を紹介します。
一曲目は、 キングギドラの「行方不明」です。
ギドラのメンバーであったZeebraは、日本のヒップホップシーンを牽引してきた第一人者です。
そのフック(サビ)の部分を抜粋します。
誰かの夢が又 行方不明
悲観的思考で現実見つめ後で付けた言い訳の説明見失ったが最後 絶体絶命
歌詞引用
ガツンとやられる厳しい言葉ですが、気持ちを奮い立たせてくれます。
二曲目は、RHYMESTERの「ONCE AGAIN」です。
文句なしで勇気を与えてくれる一曲です。
財産は唯一最初に抱いた動機
歌詞引用
ここには、最後まで自分を信じた者たちがいます。
そして、もしこの曲がなければ、私の小説の処女作は完成しなかったと言えるほど思い入れがありますが、歌詞にあるように、「風がまた吹く」のを安易に期待するのは、やめるべきだと思います。
常に最悪を想定しつつ、追い風など決して吹かず、ましてや神風を期待するのはもってのほかで、無風ですらなく、いつも向い風が吹き、それでも立ち向かう決意を持って進んでいくべきです。
日本語ラップは、今でこそ様々なメディアに取り上げられ、テレビ朝日の「フリースタイルダンジョン」といった番組も人気を集めていますが、黎明期は、メジャーな音楽シーンに対するカウンターカルチャー(対抗文化)として登場しました。
当時は、軽いノリのRAPがテレビで取り上げられていましたが、アンダーグラウンドで活動していたラッパーたちの作品群は、反抗心から来る熱に満ちていました。
また、NYやLAのストリートを日本流に落とし込んでおり、 そんな点が敏感な若者からの支持を集めました。
当時は、軽いノリのRAPがテレビで取り上げられていましたが、アンダーグラウンドで活動していたラッパーたちの作品群は、反抗心から来る熱に満ちていました。
また、NYやLAのストリートを日本流に落とし込んでおり、 そんな点が敏感な若者からの支持を集めました。
一部では、日本人のラップはダセえとか、外国人が歌う演歌のようなものだとの批判の声もありましたが、ぜんぜんそんなことはなく、むしろ母国語で韻を踏むことに魅力を感じているリスナーが大勢いました。
私がヒップホップと出会ったのは洋物からで、高2のときにスヌープのファーストが発売されるなど、初めから本場の黄金期を耳にしていましたが、日本語ラップは決してそれらに見劣りするものではありませんでした。
その理由は、反骨という熱を帯びながらも、それでいて変に格好つけず、横ノリのビートに自分の想いを乗せ、ストレートにリスナーへぶつけてきたからでしょう。
それらの曲には、既存の音楽シーンを喰ってやろうという不逞な気魄と 、若さゆえの勢いが充満しています。
その気迫と勢いは、今この瞬間に自分の目標に向かい、諦めずに突き進んでいる者たちにとって、魂の共鳴を呼び起こすはずです。
そんな当時の曲を、さらにここで紹介します。
まずは、
まずは、
LAMP EYE 「証言」 (Prod By DJ YAS)
です。
言わずと知れた日本語ラップのクラシックです。
多くのヘッズ達を虜にした説明不要の一曲で、既存の音楽シーンに対する挨拶代りの一発であり、挑発的なリリックから分かるように挑戦状でもありました。
ここからシーンを牽引していくラッパーが勢揃いし、豪華なマイクリレーを繰り広げています。
多くのヘッズ達を虜にした説明不要の一曲で、既存の音楽シーンに対する挨拶代りの一発であり、挑発的なリリックから分かるように挑戦状でもありました。
ここからシーンを牽引していくラッパーが勢揃いし、豪華なマイクリレーを繰り広げています。
次の曲は、
Zeebra 「The Untouchable」 (Prod By DJ Premier)
です。
トラックメーカーとして不動の地位を築いたギャングスターのDJプレミアがプロデュースした中でも、1,2を争うドープなオケです。
元ネタは、ジャズ界の大御所・ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)のYesterdaysで、若かりしジブラとプリモが異次元の反応を起こしています。
次の曲は、
Dj Krush featuring Rino 「Shin-Sekai (新世界)」 (Prod By DJ Krush)
です。
当時すでに世界で活躍していたクラッシュとリノが組んだ一曲で、世界中のクラブで好評を博したと言われています。
シンプルかつ腹に響いてくるビートは、自然と身体を揺らせてくれます。
これと似たトラックで、DJ KENSEIの伝説のミックステープILL VIBESでのフリースタイルも外せない曲でしょう。
当時の空気を知らなくても、熱くなれること請け合いです。
日本のHIPHOPカルチャーは、もう既に市民権を得ており、今や様々なジャンルの楽曲が受け入れられています。
その中でも、テニスの錦織圭選手が好きなアーティストとして挙げた、日本人DJ Nujabesのようなメローでジャジーな楽曲を好むリスナーも多く、特にShing02と共演している
「Luv(sic)」
など人気がありますが、独特の熱を持っていた創成期の日本語ラップも是非お薦めです。
鋭い言葉には力があり、それがリズムと合わさると、大きなエネルギーとなって闘争者の魂を鼓舞してくれます。
HIPHOPには洋邦・今昔を問わず、他にも素晴らしい曲が沢山ありますが、今回は黎明期のおすすめの曲を紹介しました。
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